火災保険の水災補償の注意点とは?

820日未明の土砂災害で被災された方を心よりお見舞い申し上げます。1日も早く平常な暮らしに戻ることができますようお祈り申し上げます

 

 

2週間経っても全国ニュースで流れる今回の事故。こんな身近で大災害が起こったのが今でも信じられません。あの日以降、雨が降るとなんともいえない嫌な気分になります。

 

 

わたしも被災されたお客さん宅に何度か足を運ばさせていただきました。

「土砂が川のように押し寄せてきた」とのことで床下・庭などは泥が無残に蓄積し、親族の方、ボランティアの方が泥だけになって土砂を除去されていました。

 

 

今回の豪雨による土砂災害は、多くの人命を奪い、家屋を損壊しました。家屋の損壊は、火災保険のなかの「水災」で補償されます。「水災」とは土砂災害以外に豪雨により床上浸水になったり、台風等による高潮で家に損害が生じたケースです。

 

 

この「水災」補償は全ての火災保険に付いているわけではありません。最近の火災保険はリスク細分型といって必要な補償の選択ができるタイプなので、水災補償がちゃんと付いているか確認が必要です。

 

 

いざ水災補償が付いていても支払われるにはいくつかの条件があります。

保険の対象が建物の場合、下記のいずれかに該当すれば補償されます。

 

・新価(同じものを建築するのにかかる額)の30%以上の損害

・床上浸水

・地盤面より45cmを超える浸水

 

たとえば、床浸水で地盤面より30cmの浸水であれば補償されません。

 

 

保険は想定されるリスクに対して、いざというときに補償が得られるために加入するものなので、保険を請求したところ補償されないと「なんのための保険!」となります。この機会に支払われる条件を確認してみてください。