日本人の高齢化・長寿化に伴い、病気・けがによる入院を保障する「医療保障」の人気は高く、民間の医療保険・医療特約に加入している世帯は9割を超えています。死亡原因のトップであるガンを保障するガン保険・ガン特約の世帯加入率も62.3%あります。
今後加入したい保険も「死亡保障」より「医療保障」が多くなっています。
それでは医療保険はどのように選んだらいいのでしょうか?
「入院日額はやっぱり10,000円はないと・・・」
「入院だけでなく通院も介護も傷害も〇〇もないと・・・」
「テレビCMをたくさんやっている会社のほうが・・・」
いろいろ考えると、だんだん迷路にはまってしまいますよね???
医療保険の選択のポイントとして、シンプルに以下の3点に絞ってください。
① 入院日額
② 保障内容
③ 払込み期間
① 入院日額は世帯主平均で日額10,000円(妻平均日額8,500円)となっています。(H24年度 生命保険文化センター調査)
民間の保険選びの基本は、国の保険(公的保障)で足りない額を準備することです。公的医療保険制度に「高額療養費制度」という1ヶ月の自己負担限度額までしか払わなくて良い制度がありますので、サラリーマンの方は日額5,000円程度あればよろしいと思います。自営業の方は休業補償を加味して日額10,000円前後あった方がいいでしょう。
「高額療養費制度」は次回詳しく取り上げます。
② 主な保障内容は、「入院給付金」「手術給付金」「通院給付金」「先進医療給付金」等です。
「入院給付金」「手術給付金」はどこの保険会社も標準装備なので、チェック項目は1入院あたりの限度日数、対象手術です。
今日、一般病床の入院日数は17.2日ですので主流の60日限度型で充分です。ガンのように転移・再発により入退院を繰り返す病気の場合入院日数が合計されるので、病気により限度日数が設定できるタイプが理想です。手術給付金は公的医療保険制度の対象となる「手術」対応か従来型の88種の「手術」対応か確認してください。
「先進医療給付金」も最近はほぼ標準装備で、「通院給付金」はガンの外来の治療が増加しているのでその保障が心配の方は付帯したらいいでしょう。
③ 払込み期間は、できるだけ現役世代の間(65歳か60歳)に払い終わるのをおすすめします。医療特約に多い更新型は更新期間(10年、15年等)ごとに一般的に保険料が上がりますので注意が必要です。