マイホーム購入のための資金計画表を作成する際、チェックポイントが大きく2つあります。
お子さんの大学進学時とご主人の定年退職後の収支です。この時期は、家計において正念場で、多くの世帯で赤字になります。
上記の「教育資金」と「老後資金」は、マイホーム購入の「住宅資金」とあわせて人生の三大資金といわれ、多くのお金がかかるため早い段階から準備が必要です。
今回は、老後資金を取り上げます。
マイホーム購入時、30代の方が最も多いですが、35年の住宅ローンだと、ほとんどの方は定年を超えてしまいます。
現在、多くの会社が60歳定年後、嘱託等で継続雇用という形ですが、定年後は給料も大幅に削減されるので、住宅ローンの残高が多いと当然老後の生活に影響してきます。
住宅ローンの繰り上げ返済をおこない、できるだけ定年前後までに完済したいものです。
老後の生活の支えは、やはり年金です。どのくらいもらえるのか確認するために、「ねんきん定期便」が必要です。ねんきん定期便って?方が多いですが、将来の大切な資産ですので関心を持ってくださいね。ねんきん定期便は毎年誕生月に届き、50歳未満は今までの加入実績に応じた年金額がわかります。ただし、あくまで現時点の額で将来もらえる額ではありませんので、将来受け取れる額(目安)を計算してみましょう。
現在35歳の会社員、年収400万円、加入実績の年金額が年額120万の場合、これからの年金額は、現在の年収×60歳までの年数×0.0055という式で計算します。
120万+(400万×25年×0.0055)=175万円
175万円が将来受け取れる年金額の目安です。
ところで、年金だけで老後の生活費をまかなえるのでしょうか?
次回に続く