前回、iDeCo(イデコ)は、“不足する老後資金を補う切り札”“やらないとソン”というお話をしました。
今回は、iDeCo(イデコ)の特徴とメリットを取り上げます。
正式名称は、個人型確定拠出年金で、英訳の「individual-type Defined Contribution pension plan」の頭文字を取って名付けられました。
個人でかける私的年金で、公的年金の国民年金が1階、厚生年金が2階といわれるので、iDeCo(イデコ)は3階に位置づけされます。
対象となる商品は大きく分けて2つあり、ひとつは「元本確保型商品」で預貯金、保険商品など、もう一つは「元本変動型商品」で主に投資信託になります。
iDeCo(イデコ)の最大のメリットは、税制面で非常に優遇されていることです。
掛金が全額所得控除されるので、税金が減ります。年収400万円のひとが月2万円掛けた場合、年間4.8万円税金が安くなります。
運用によって利益が出た場合、通常は利益に対して約20%の税金がかかりますが非課税です。
将来、年金や一時金で受け取るときも控除がありますので税金が減ります。
上記のメリットを最大限に活かすために、iDeCo(イデコ)には、預貯金もありますが、是非、投資信託にチャレンジすることをおすすめします。
以下は、預貯金と投資信託で運用した場合の比較です。
毎月2万円積立てした場合の貯蓄額
対象商品 | 利回り | 10年 | 20年 | 30年 |
預貯金 | 0.1% | 241万円 | 485万円 | 734万円 |
投資信託 | 2.0% | 268万円 | 595万円 | 993万円 |
これは絵に描いた餅ではなく、十分可能性のあるシミュレーションです。
10年で27万円、20年で110万円、30年で259万円も貯蓄額に差ができます。
老後資金は公的年金だけでは足りない中で、将来の自分を支えるのは自分、という意識をもつ必要があるのではないでしょうか。
とはいっても、なんにも知らずにお金を殖やせるほど、世の中甘くありませんよね。
次回は投資のシンプルな方法についてお話します。