住宅ローンの金利は国の金融政策の影響を受けます。
7月31日、日銀が異次元の金融緩和政策の修正を発表しました。これまで長期金利を0%程度に抑えてきましたが、今後は0.2%程度上昇しても容認するというものです。
つまり長期金利に連動する10年以上の固定型の住宅ローン金利は上昇する可能性が出てきました。
早速、大手銀行は8月から金利を引き上げました。りそな銀行は10年固定型(最優遇)を0.05%引き上げて年0.75%に、みずほ銀行と三井住友銀行、三井住友信託銀行は15年以上の金利を0.05%引き上げます。
今後も住宅ローン金利がさらに上がる可能性がありますので、長期金利の指標である「10年国債利回り」に注目する必要があります。ただ長期金利の上限が0.2%なのでそれ以上に上がることは当面は考えにくいです。
ここで大切なことは、金利上昇は住宅ローンの返済額が増えるマイナス要因ですが、これだけで慌ててマイホーム購入に走らないことです。
マイホームは生涯最大の買い物です。購入後の人生設計(ライフプラン)のなかで、住宅ローン以外にかかる費用を見すえて返済計画を立てないと取り返しのつかないことになりかねません。
そうならないために、現在の家計の収入と支出、マイホーム購入後から老後までの収入と支出のシミュレーションをおこなうことが重要です。