住宅選びで何軒もモデルハウスを回り、やっと決まった物件。”大仕事”が終わった後に、住宅販売会社に連れられて行った金融機関ですすめられるままに住宅ローンを組む、というのが住宅ローン選びの流れではないでしょうか。
”終の住処(ついのすみか)”である住宅選びはもちろん大切ですが、住宅ローン選びも同様に重要です。住宅ローンによって、支払額が数百万円も差が生じることもありますし、ローンの返済で毎日の生活が苦しければせっかくのマイホームが台無しです。またライフプランも考慮してローンを組まないと家計が破たんすることになりかねません。
住宅ローンは家計の大きな支出ですが、家計の支出はそれだけではありません。
子育て世代の方はお子様の進学とともに教育費の負担は重くなります。実際多くの世帯でお子様が高校・大学進学時に家計が破たんします。子供独立後は、老後に向けた資金作りも必要です。
返済計画は現状だけでなくライフプランも見据えて計画を立てなければいけません。また、住宅ローンを組んでギリギリの生活ではなく、貯蓄ができる家計作りを目指しましょう。
今日、自己資金(頭金)がなくても住宅ローンを組むことは可能です。
頭金がないと総返済額が増えるだけでなく、金利も高くなる場合もあります。
リストラ・離婚他の事情による住宅の売却やローンの借り換えの場合に、手放すことができないケースもでてきます。
また諸費用が、新築の場合、物件価格の5~7%程度かかります。
物件購入は、頭金と諸費用合わせて物件価格の10%~20%を準備してからにしましょう。
わが国の経済が長らく停滞しているため、金利は低金利のままです。低金利の住宅ローンであれば利息が抑えられるため、より高額な物件の購入が可能です。そのため住宅販売業者・金融機関もみなさんも変動金利・短期固定金利型のローンを組みがちです。
しかし金利が上昇した場合は、毎月の返済額がアップし家計を圧迫します。変動金利型・短期固定型はそのリスクを十分理解した上で、資金に余裕がある方にしかおすすめできません。